高賀の蓮華峯寺

　nonさんから「高賀神社の絵馬」のスレッドで話題が出たので、「神仏混合」と高賀の蓮華峯寺について書きますね。

　nonさんの言うとおり、星宮神社の粥川寺と、高賀神社の蓮華峯寺は縁起からもよく似ていて、「神仏混合」の様態をよく残している神社なんです。
　同じ場所に神社とお寺があるのは、京都や奈良の大きな寺院では見かけるのですが、高賀のような山岳信仰の場ではめずらしいと思いますよ。　　
　もともと蓮華峯寺は、今の境内の駐車場と円空茶屋辺りにあったんです。　それを明治の「廃仏毀釈」運動で取り壊してしまったため、神社より２キロ下流の観音堂に円空仏を含む仏像をすべてそこに押し込めたんです。　バチ当たりですネ！　それが今ある蓮華峯寺なんですよ。　今は、そこにあった仏像はすべて神社に戻してありますから、高賀は、神も仏も同じなんです。。。

山岳信仰がはじめにあって、自然教から仏教、神教と続く中で廃仏毀釈や政教分離などの試練を経て今の高賀神社があるわけですね。

それなら、高賀の蓮華峯寺はやはり元に戻すべきですよね。そして神仏とも祭ればいいのに。　その方が本来よろづの神を祭る高賀の神社らしい。

管理者が神官さんですから、そうもいかないのかなぁ。
そこでも、やはり、厳格に分けて祭事をしているのでしょうか？

これが、現在の蓮華峯寺です！

引用：　
　montasさんの意見に賛成！　神仏が分離しているのは、今からわずか百年ほど前に、政治的意図でそうしてしまったわけで、民衆の信仰心でそうなったわけではないのだから・・・　

引用：
豊川稲荷（妙厳寺）なんかは、境内に鳥居と、鐘楼が同居していて、本殿か、本堂では読経が聞こえてくるから、まったくのごちゃまぜ状態ですよ。ここは、どちらかというと仏教色が濃い神社って感じ。

　能登の気多大社は、別当寺としてすぐ横に正覚寺が今も健在であります。神仏分離の時に、もともと同一の建物群をわざわざ神と仏に分けてそれぞれ神職と僧侶をおいて今まで来ているんです。　高賀もこうすれば蓮華峯寺をわざわざ壊さなくてもよかったのに。

今日、蓮華峯寺に行ってきました。
またもや、ちょっと不気味な感じが・・・(*ﾉω<*)
あの観音堂に円空仏を含む仏像を押し込めてあったのかと思うと、なんだか寂しさを感じました。
場所も、「あれ？こんな所に・・」って感じでした。

引用：
ここは、紅葉の季節には、なかなか風情があっていいところに変わりますよ。　　道を夾んですぐ前には四阿があって、その下は高賀渓谷、よく写真で見る景色がすぐ眼下に広がってきます。これからの季節は是非足を運んでほしいところです。。

引用：
入り口には最近、蓮花峯寺の大きな看板が立ってますが、石柱の標柱がいいですね。　
あと、高賀地区の人に提案ですが、この蓮花峯寺に合ったお洒落な街路燈をいくつかこの付近に設置して、夜、車で通っても存在感がある場所にしてはどうでしょう。