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高賀の懸仏

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿.1 | 投稿日時 2005-10-14 20:02
mms-t  住人   投稿数: 465


 高賀神社には、沢山の「懸仏」があるのをご存知でしょうか。
丸い鏡(青銅か銅製)つまり神に、本地仏(虚空蔵菩薩、薬師如来、観音菩薩等)を浮き彫りにしたもの。 つまり神と仏が合体した、まさに「神仏混合」を解りやすく表現したものなのです。

ただ、保存状態がよくなく、ほとんどが破損しているのがちょっと寂しいんですけど、数はなんと350にも及び、私が調べる内では全国一ですよ。
 九州の大分も懸仏は多いのですが、一箇所にこれだけ残っているのは珍しいんです。・・・・高賀ってスゴイものが一杯あるって思いませんか。 
 時代は、鎌倉から室町にかけてで、直径35センチ?10センチほどのものもあり、時代を遡るにつれて大きくなっています。

 ちなみに、高賀六社の内の一つ、郡上市那比の新宮神社には保存状態が大変よい懸仏が多く、約250体もあるんですよ。

 いっそ、高賀神社の「絵馬」は、五角形じゃなく、懸仏にあやかって○にしては  !!! 
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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿.1 | 投稿日時 2005-10-14 21:42
montas  管理人   投稿数: 1277
これも珍しいですね。 > mms-tさん
”懸仏”を”かけぼとけ”と読むことも、検索かけてみて初めて知りました
難解な漢字には、ふりがなをお願いしておきます。(^^;
神社にかけてある仏様だから、そう呼ぶんですね。
仏や菩薩が人間を救うために各所に神となって現れるという思想、本地垂迹説(ほんちすいじゃくせつ)が元だとも知りました。

でも、これって仏教と神教の融合ではなくて、白山信仰などの在来の神様と後から入って来た仏教との融合なんでしょ。
できれば、現在の高賀神社を守る神教と、それまでの神仏混合仏教との融合の情報が聞きたいのですが。
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通常 Re: 高賀の懸仏

msg# 1.1.1
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿.1 | 投稿日時 2005-10-14 22:23
mms-t  住人   投稿数: 465
引用:
できれば、現在の高賀神社を守る神教と、それまでの神仏混合仏教との融合の情報が聞きたいのですが。

montasさんの質問がよく解らないのですが、 ・・「現在の高賀神社を守る神教」とは現在祭神とされている神様(23神)のことですか?     「それまでの神仏混合仏教」と言うのは、たとえば、天照皇大神=大日如来、 応神天皇=八幡大菩薩、 国之常立神(クニノコタチノカミ)=薬師如来 ・・・・と言うように本地垂迹説で対比していくことはある程度できるのですが・・・
 てきれば、もう少し言葉を変えて聞いてもらえませんか?
     理解不足で申し訳ない。
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通常 Re: 高賀の懸仏

msg# 1.1.1.1
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿.1 | 投稿日時 2005-10-14 23:30 | 最終変更
montas  管理人   投稿数: 1277
言葉足らずですみません。
高賀には、自然教→仏教→現在の神教の系譜があることは分かります。 廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)が、仏教→現在の神教の過程でおこったように、懸仏を生んだ本地垂迹説は、自然教→仏教の過程でおこったことですね。

とすると、仏教→現在の神教の過程で、神仏混合の教義がないのかと考えたのです。
それがあれば、別のスレ
高賀の蓮華峯寺
で話題にしたように、現在の神社に仏が共存してもよいことになるわけですから。

高賀神社がご本尊に仏像をもっているとすると、それを許容する確かな教えがあるのではないか。 あれば、神社に仏像の絵馬があっても抵抗がないと考えたわけです。
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通常 Re: 高賀の懸仏

msg# 1.1.1.1.1
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿.1 | 投稿日時 2005-10-15 9:06
mms-t  住人   投稿数: 465
解りやすく説明していただいてありがとうございます。
引用:
高賀には、自然教→仏教→現在の神教の系譜があることは分かります。 廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)が、仏教→現在の神教の過程でおこったように、懸仏を生んだ本地垂迹説は、自然教→仏教の過程でおこったことですね。
そのとおりなんですが、ただ、自然教(自然崇拝、祖霊信仰)→ →現在の「神社思想」なんですよ。 つまり途中、仏教が「本地垂迹説」で自然崇拝、祖霊信仰に乗っかってきたかたち、それが政治と結びついて表舞台にでていったのです。 が、しかし、 人心の根底には、あくまでも自然崇拝、祖霊信仰があるんです。

引用:
とすると、仏教→現在の神教の過程で、神仏混合の教義がないのかと考えたのです。

「神社思想」、自然崇拝、祖霊信仰には明確な教義・経典の類はなくしかも、その伝統は口伝、阿吽、以心伝心、身体会得などで受け継がれている面が強いと考えます。はじめに「言葉ありき」とする西洋の合理主義的な明文化はなされていないんです。  「神仏混合」についても同じで、教義と言える経典的なものはないんです。  ただ問題は、今の若い神主さんたちは、明治以後にできた「神道」の神社庁で勉強してきているため、自然崇拝、祖霊信仰の考えが欠落していると、神と仏の同居は理解しにくいというか、そうしてはダメみたいな考えも出で来ると思います。
なんか難しくなってしまいました。
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通常 Re: 高賀の懸仏

msg# 1.1.1.1.1.1
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿.1 | 投稿日時 2005-10-16 17:40
mms-t  住人   投稿数: 465
高賀の懸仏が海を渡ってアメリカのフィラデルフィア美術館に1点現存してます!  
この情報はあんまり知られてないと思います。
その美術館で発見されたのは、今からおよそ26年前、木製で高さ約36センチ、幅約19センチ。左右が随分朽ちているものの、裏面の墨書には「文治四年十月十七日」(1188年平安末期)の年号と 「高賀山蓮華峯寺」がはっきり読み取れます。 
この懸仏がどのような経路で海を渡ったかは解明されてませんが、おそらく明治の廃仏毀釈運動の時に高賀を離れ、海を渡りそして、同美術館に寄贈されたのが1919年とのことです。

 これで高賀もいよいよ国際的になって来たって言う訳ですワ
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通常 Re: 高賀の懸仏

msg# 1.1.1.1.1.1.1
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿.1 | 投稿日時 2005-10-16 23:11
montas  管理人   投稿数: 1277
引用:
「神社思想」、自然崇拝、祖霊信仰には明確な教義・経典の類はなくしかも、その伝統は口伝、阿吽、以心伝心、身体会得などで受け継がれている面が強いと考えます。はじめに「言葉ありき」とする西洋の合理主義的な明文化はなされていないんです。
ご説明ありがとうございました。 そうなんでうね。よく分かりました。
現在の高賀神社をお世話いただいている皆さんが、こういった歴史に理解をもって神社を見守ってくださることに期待しましょう。

NPOとしても、是非、連携を図りたいものです。
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通常 Re: 高賀の懸仏

msg# 1.1.1.1.1.1.1.1
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿.1 | 投稿日時 2005-10-17 19:15
omuto  新人   投稿数: 20
mmtさんとはもうかれこれ35年くらいのつきあいなのだけど、こんなに洞戸の歴史に詳しいなんて知りませんでした。小学校の時に画用紙を細工して大阪城を造っていたよね。あの大阪城もすごかったけれど、あれを見せられて驚いて以来の驚きです。
 ところで、mmtさんに質問があります。高賀神社にはたくさんの神様が祀られているって書いてましたよね。それは昔からのことだったんですか?それとも明治末から流行した神社統合の中で結果的にそうなったことなんですか?教えてください。
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通常 Re: 高賀の懸仏

msg# 1.1.1.1.1.1.1.1.1
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2005-10-17 20:58
mms-t  住人   投稿数: 465
引用:
小学校の時に画用紙を細工して大阪城を造っていたよね。あの大阪城もすごかったけれど、あれを見せられて驚いて以来の驚きです。
omutoさんよく覚えてみえますね! 確かそんなこともありました。でもネ、あれは「大阪城」じゃなくって「姫路城」のつもりだったんですよ。 

引用:
ところで、高賀神社にはたくさんの神様が祀られているって書いてましたよね。それは昔からのことだったんですか?それとも明治末から流行した神社統合の中で結果的にそうなったことなんですか?教えてください。


ここは「高賀の懸仏」のスレットなんで、「高賀の神々」というスレットでお答えしてみますので、そちらを見てみてください。
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