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番組の中では、洞戸円空記念館に展示してある、洞戸三尊像【十一面観音・善女竜王・善財童子】について詳しく解説していました。 (像高 十一面観音立像221.2cm、善女龍王立像175.6cm、善財童子立像174.6cm)
これだけ大きな仏像は、円空が彫ったであろうとされる12万体の中でも、群を抜いてデカイものだと思います。
これら三体の仏像は、一本の木を縦に三つに割って材とした一セットの円空仏で、それぞれの顔を中にして向き合うように置くと一本の木になります。
まさに、一本の木から「仏」を掘り出したって言う感じですね。
円空の生い立ちははっきりしない部分が多いようですが、母親を長良川の洪水で亡くし悲しみから自分自身を善財童子に見立て、善女竜王を母に見立てて意図的に彫ったように思われます。三位の像を内側にぴったり合わせた形は、十一面観音に自分と母が抱かれる形となり現世で果たし得なかった願いがこの像に込められています。
現代アートにでも通用する円空仏、岐阜県のここ洞戸には晩年の作品が多く、貴重な円空仏30体ほどが展示してあります。
仏像を見る、拝むと言うより、芸術作品を見る感覚ですヨ。
円空仏を見ることで、こころがきっと癒されます。
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