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美濃牛

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通常 美濃牛

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿.1 | 投稿日時 2005-11-7 1:42
omuto  新人   投稿数: 20
 講談社文庫に「美濃牛」って言う作品があって、これをたまたま読んでみたら驚いてしまった。こんな出だしです。

  「暮枝(くれえだ)村?」
  天瀬啓介は、編集長の言葉をおうむ返しに繰り返すと、首をかしげた。
  「聞いたことないですね。いったいどこにあるんですか」
  「岐阜県だよ」 
  編集長は、でっぷり太った体を大儀そうに傾けて、デスクの上のメモを手に取った。
  「正確には、村じゃなくて、集落だな。岐阜県武儀郡洞戸村暮枝」
  「思いっきり田舎の地名だ」

 いやー驚きました。明らかに高賀が元になっていると分かる場所で、牛鬼の伝説に基づいた、猟奇殺人が起こるという、ミステリー小説なんですよ、これが。
 さるとらへびの伝説や藤原高光公のこともやたら詳しく出てくるし、「鬼隠れの穴」というところで末期ガンでさえ治ってしまうという奇跡の泉が発見されて、それを中心とした「ヒーリング・リゾート」の開発計画が持ち上がっているという設定があったりするし・・・。
 自分の村を舞台にした小説を書いてもらうのはありがたいことなのかもしれませんが、高賀が、まるで横溝正史の「獄門島」みたいな、おどろおどろしい場所として描かれていることには、ちょっと抵抗を感じるのも事実ですね。
 福井県出身の殊能将之という作家の作品です。

   サイレンが鳴りやみ、代わって女性のアナウンスがとぎれとぎれに聞こえてきた。中部電力からお知らせが・・・。川にいる皆さん・・・。水が急に増えますから、安全な場所に待避を・・・。サイレンとアナウンスは数回繰り返された。

 なんてことまで書いてあって、洞戸まで取材にきたことが分かりました。そのうち作品がもっと有名になったら、読者の人が見学とかにやってくるかも。
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